鎌状赤血球症における、プロテインジスルフィドイソメラーゼ(PDI)の活性・抗原と細胞外小胞に対するイソケルセチンの影響
Effects of Isoquercetin on Plasma Protein Disulfide Isomerase Activity and Extracellular Vesicle Tissue Factor Antigen/Activity in Sickle Cell Disease
- 著作名:
- Bindu Parachalil Gopalan
- Maria A.A. Lizarralde-Iragorri
- Anna Conrey
- Mai Hill
- Brenda Merriweather
- Jennifer Brooks
- Ruth Pierre Charles
- Eveline Gwaabe
- Rafael Villasmil
- Neal Jeffries
- Arun S. Shet
- 出典:
- Blood
- 2022
- 140, Supplement 1
- 8272–8273
- DOI:
- 10.1182/blood-2022-166982
- 要旨:
- 鎌状赤血球症患者を対象とする、イソケルセチンによる治療効果を検証する無作為化二重盲検プラセボ対照試験が進行中である。被験者の血漿サンプルを用いて、プロテインジスルフィドイソメラーゼ(PDI)の活性と細胞外小胞について検証した。イソケルセチン投与群(1000 mg/day)22名とプラセボ群22名の、ベースラインおよび投与28日後の血漿を用いて行った。ベースラインから28日後における、PDI活性の変化は両群間に差を認めなかった(P=0.63)。PDI抗原の変化も同様に、両群間で差がなく(P=0.52)、PDI活性の変化とは相関していなかった。血漿中の細胞外小胞も、両群間で差がなく(P=0.27)、抗炎症効果を認めなかった。従って、イソケルセチンの短期間(28日)摂取では、鎌状赤血球症に対する効果がない。