COVID-19が誘発した急性腎障害の治療法として有望なケルセチン: ネットワーク薬理学と分子ドッキング研究
Quercetin as a potential treatment for COVID-19-induced acute kidney injury: Based on network pharmacology and molecular docking study
- 出典:
- PLoS ONE
- 2021
- 16
- e0245209
- DOI:
- 10.1371/journal.pone.0245209
- 要旨:
- 腎臓は新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)の標的臓器であり、COVID-19患者の36%が急性腎障害を発症している。ネットワーク薬理学解析は、炎症性アポトーシス関連のシグナル伝達をケルセチンが遮断して、腎保護効果を示す可能性を示唆した。分子ドッキングは、ケルセチンと3CLproの結合が、3位のカルボニルーリジン97残基、3'-OHーアスパラギン72残基、4'-OHーアラ二ン70残基を介していた。ケルセチンとACE-2の結合は、3位のカルボニルートリプトファン69残基、7-OHーロイシン391残基、4'-OHーアラ二ン99残基を介していた。