ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンの亜鉛および鉄錯体は、酸化ストレス経路を介して亜ヒ酸ナトリウムの毒性からラットの肝腎系を保護する

Quercetin Zinc and Iron Metal Complexes Protect against Sodium Arsenite Intoxication in the Hepato-Renal System of Wistar Rats via the Oxidative Stress Pathway

要旨:
亜ヒ酸ナトリウムで惹起した肝および腎損傷のラットに、ケルセチン・ケルセチン亜鉛錯体・ケルセチン鉄錯体をそれぞれ投与した。ヒ素が上昇したASTとALTは、3種とも同等に軽減した。クレアチニンの減少は、フリーのケルセチンと鉄錯体が優れていた。GSHの上昇は、腎組織ではフリーのケルセチンと鉄錯体が優れ、肝組織ではフリーのケルセチンと亜鉛錯体が優れていた。カタラーゼの上昇は、腎組織ではフリーのケルセチンと亜鉛錯体が優れ、肝組織ではフリーのケルセチンと亜鉛錯体が優れていた。組織病理学の結果は、腎肝両組織の病変を顕著に改善したのは、亜鉛錯体と鉄錯体であった。