亜慢性的な酸化アルミニウムナノ粒子と酢酸鉛の同時経口投与が誘発したラットの肝毒性に対するケルセチンの改善効果
Ameliorative effects of quercetin against hepatic toxicity of oral sub-chronic co-exposure to aluminum oxide nanoparticles and lead-acetate in male rats
- 著作名:
- Khaled Abo-EL-Sooud
- Yasmina M. Abd-Elhakim
- Mohamed M. M. Hashem
- Abeer E. El-Metwally
- Bayan A. Hassan
- Hayat H. M. El-Nour
- 出典:
- Naunyn-Schmiedeberg's Archives of Pharmacology
- 2023
- 396
- 737–747
- DOI:
- 10.1007/s00210-022-02351-y
- 要旨:
- 酸化アルミニウムナノ粒子と酢酸鉛との同時投与は、それぞれの単独投与に比べてラットの肝損傷が顕著であった。すなわち、血中AST・ALT・ALP・中性脂肪・LDLの上昇とHDLの減少は、単独投与でも顕著であったが、同時投与は更に悪化した。肝組織のSODとGPxの減少・マロンジアルデヒドの上昇も、同様の傾向であった。しかし、ケルセチンの共投与は、酸化アルミニウムナノ粒子と酢酸鉛との同時投与であっても、全ての異常を大幅に改善して、肝保護効果を示した。