ドキソルビシンが誘発した心毒性の、ケルセチンとカンデサルタンによる改善効果
Evaluation of Ameliorative Effect of Quercetin and Candesartan in Doxorubicin-Induced Cardiotoxicity
- 出典:
- Vascular Health and Risk Management
- 2022
- 18
- 857-866
- DOI:
- 10.2147/VHRM.S381485
- 要旨:
- ラットにドキソルビシンを投与すると、心毒性を誘発して、心臓/体重比と血中のトロポニンTが上昇した。ドキソルビシンは心筋組織に酸化ストレスをもたらし、カタラーゼ・GHS・SODが減少した。さらに血中のクレアチンキナーゼ・乳酸脱水素酵素・総コレステロール・中性脂肪・LDLが上昇し、HDLは減少した。ケルセチンもしくはカンデサルタンの単独投与はいずれも、この様な異常を改善して心保護効果を示した。両者の組合せはさらに優れており、相乗効果を認めた。