ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはmiR‑21を抑制して、TGF-βが腎尿細管上皮細胞に誘発した線維症を緩和する

Quercetin is able to alleviate TGF‑β‑induced fibrosis in renal tubular epithelial cells by suppressing miR‑21

著作名:
Yaochen Cao
Jialin Hu
Jianying Sui
Limei Jiang
Yakun Cong
Guoqing Ren
出典:
Experimental and Therapeutic Medicine
2018
16
2442-2448
DOI:
10.3892/etm.2018.6489
キーワード:
腎尿細管上皮細胞
HK‑2
TGF-β
腎線維症
ケルセチン
miR‑21
要旨:
ヒト由来腎尿細管上皮細胞HK‑2をTGF-βで刺激して線維化を惹起し、慢性腎臓病を誘発する腎線維症の細胞モデルとした。TGF-βは、線維化のマーカーであるコラーゲンI・フィブロネクチン・α-平滑筋アクチン・E-カドヘリンの発現を上昇した。ここにケルセチンを投与すると、線維化の4種マーカーを低減すると共に、miR‑21の発現も抑制した。MiR‑21ミミックの存在下ではケルセチンの線維化阻害効果が打消され、miR‑21を介するケルセチンの作用機序を示唆した。