メタボリックシンドロームを伴う非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)患者における、複合脂質低下療法におけるケルセチンの有効性
Quercetin effectiveness in the complex hypolipidemic therapy of patients with nonalcoholic fatty liver disease with metabolic syndrome
- 著作名:
- L. S. Kravchenko
- O. L. Appelhans
- A. E. Poliakov
- I. Yu. Borysiuk
- Y. I. Ivanova
- N. V. Neskoromna
- M. V. Rosumenko
- 出典:
- World of Medicine and Biology
- 2022
- 81
- 76-82
- DOI:
- 10.26724/2079-8334-2022-3-81-76-82
- 要旨:
- メタボリックシンドロームを伴う非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)患者86名を対象とする、ケルセチンの補助効果を検証した臨床研究。被験者をランダムに2群に分け、41名はロスバスタチンによる通常の治療にケルセチンの摂取(1日3回、40 mgづつ)を追加した。残る45名は対照群として、通常の治療のみを行った。90日間の投与期間の終了後、血液検査を実施した。対照群はLDLが21.2% (P˂0.05)低減し、HDLが43.3% (P˂0.05)上昇した。一方、ケルセチン追加群は更に良好な結果となり、LDLが39.5% (P˂0.05)低減し、HDLが72.0% (P˂0.05)上昇した。IL-6の減少は、対照群の10.0% (P˃0.05)に対し、ケルセチン追加群は23.0% (P=0.001)であった。