ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはニワトリ胚のオートファジー・アポトーシス・腸粘膜のバリア機能を調節して、リポ多糖が十二指腸に誘発した炎症を改善する

Quercetin Ameliorates Lipopolysaccharide-Induced Duodenal Inflammation through Modulating Autophagy, Programmed Cell Death and Intestinal Mucosal Barrier Function in Chicken Embryos

要旨:
ニワトリの発育卵の尿膜腔にリポ多糖を注射すると、胚から採取した十二指腸に炎症因子(TLR4・IL-1β・MMP-3・MMP-9・NF-κB・IFNγ・IL-8・IL-6)が上昇した。しかし、ケルセチンの共投与は、濃度依存的に炎症因子を減少した。オートファジー関連の遺伝子(ATG5・LC3-1・LC3-2・LKB1)の発現も、リポ多糖が上昇してケルセチンが低減した。アポトーシス(Bcl-2・カスパーゼ類・Drp1・RIPK1)および腸粘膜のバリア機能(ZO-1・クローディン-1・オクルディン)に関連する遺伝子の発現も同様に、リポ多糖が上昇してケルセチンが低減した。