ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチン/二酸化チタンナノ粒子の調製とナノ医療への応用

The role of quercetin in the formation of titanium dioxide nanoparticles for nanomedical applications

要旨:
ケルセチンと二酸化チタンより、粒径が7.3~39 nmでルチル型結晶のナノ粒子を得た。ナノ粒子を赤血球に作用しても溶血を起こすことがなく、赤血球膜に95.3%の安定性を示した。ナノ粒子はまた、ヒト由来乳癌細胞株MCF-7およびヒト由来悪性黒色腫細胞株A375の増殖を阻害し、IC50値は100および50 μg/mL以下であった。その一方で、皮膚線維芽細胞(正常細胞)には、50 μg/mLで毒性を示さず、100 μg/mLにおける生存率の減少は16%であった。