ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンのバイオアベイラビリティを改善する、複合ナノキャリアとしてのシェラック/カゼイナート

Shellac/caseinate as a composite nanocarrier for improved bioavailability of quercetin

要旨:
生分解性ポリマーであるシェラックおよびNaカゼイナートから成るナノ粒子にケルセチンを担持した。得られたナノ粒子の粒径は222±0.19 nmで、ゼータ電位は-33.6 mVで、ケルセチンの封入効率は79%であった。ラットに投与した際の体内動態を、フリーのケルセチンと比較した。その結果、血中濃度時間曲線下面積(AUC)は、ナノ粒子が71604.8±25 ng·h/mLで、フリーのケルセチンは3837.5±5.32 ng·h/mLであり、18.7倍に向上した。