ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンとダサチニブとの組合せもしくはラパマイシンによる、水晶体上皮における老化細胞の除去は、D-ガラクトースが誘発した白内障の進行を軽減する

Reduction in Lens Epithelial Cell Senescence Burden through Dasatinib Plus Quercetin or Rapamycin Alleviates D-Galactose-Induced Cataract Progression

要旨:
D-ガラクトースを投与して、白内障のモデルラットを作成した。その結果、水晶体の濁りとレンズの密度が上昇し、老化した水晶体上皮細胞が蓄積した。老化細胞除去剤(ケルセチンとダサチニブの組合せ)の投与は、初期段階における症状の進行を有意に抑制した。老化の指標であるp16およびH2AXの発現も、老化細胞除去剤の投与で減少した。また、細胞老化随伴分泌現象を阻害するラパマイシンの投与も、老化細胞除去剤の投与と同様の効果を示した。