早期の糖尿病性腎症にて、ケルセチンはSCAP/SREBP2/LDLrシグナル伝達経路を介して脂質代謝を改善する
Quercetin improves lipid metabolism via SCAP-SREBP2-LDLr signaling pathway in early stage diabetic nephropathy
- 出典:
- Diabetes, Metabolic Syndrome and Obesity: Targets and Therapy
- 2019
- 12
- 827–839
- DOI:
- 10.2147/DMSO.S195456
- 要旨:
- 糖尿病のモデルマウス(db/dbマウス)にケルセチンを投与すると、早期の糖尿病性腎症を改善した。ケルセチンは尿中のアルブミンを減少し、血中の尿素窒素・クレアチニン・グルコース・総コレステロール・中性脂肪・LDLを減少したが、HDLには影響を与えなかった。ケルセチンはまた、LDL受容体(LDLr)・HMGCR・SREBP切断活性化蛋白質(SCAP)の発現を下方調節し、脂肪滴の蓄積を低減して、糖尿病性腎症を軽減した。