ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを含むナノ粒子は内皮のICAM-1発現を調節して、糖尿病性腎症を軽減する

Quercetin nanoparticle complex attenuated diabetic nephropathy via regulating the expression level of ICAM-1 on endothelium

著作名:
Fei Tong
Suhuan Liu
Bing Yan
Xuejun Li
Shiwei Ruan
Shuyu Yang
出典:
International Journal of Nanomedicine
2017
12
7799–7813
DOI:
10.2147/IJN.S146978
キーワード:
糖尿病性腎症
ラット
ケルセチン
ナノ粒子
ICAM-1
動物実験
要旨:
糖尿病性腎症のモデルラットに、フリーのケルセチンもしくはケルセチンを担持したポリマーナノ粒子を投与して、薬効の違いを比較した。両者ともに、腎組織の損傷を軽減し、尿中の蛋白質を軽減し、血中のグルコース・尿素窒素・クレアチニン・マロンジアルデヒド・総コレステロールを減少した。しかし、いずれの評価項目においても、ナノ粒子がフリーのケルセチンに比べて有意であった。また、好中球接着の阻害・細胞間接着分子-1(ICAM-1)の発現・炎症細胞の浸潤もナノ粒子がより良好な結果を与えた。