ラットの心筋梗塞にて、ルチンとケルセタゲチンは骨髄由来間葉系幹細胞の再生能力を高める
Rutin and quercetagetin enhance the regeneration potential of young and aging bone marrow-derived mesenchymal stem cells in the rat infarcted myocardium
- 出典:
- Molecular and Cellular Biochemistry
- 2023
- 478
- 1759–1770
- DOI:
- 10.1007/s11010-022-04628-5
- 要旨:
- Vitro: ラット骨髄由来の間葉系幹細胞(MSC)を、過酸化水素で刺激した。細胞内の活性酸素種の蓄積は、ルチンもしくはケルセタゲチン(6-ヒドロキシケルセチン)が濃度依存的に阻害した。MSCの由来として、若いラットと老齢ラットの差を認めなかった。Vivo: 左前下行枝を結紮した心筋梗塞のモデルラットの心筋に、ルチンもしくはケルセタゲチン処置したMSCを移植した。2および4週間後の心エコー検査は、心機能(左室駆出率・左室拡張末期径・左室収縮末期径・左室拡張末容積・左室収縮末容積)の大幅な改善を示した。MSCのフラボノイドの処置は、若いラットと老齢ラットの両方で有効であった。