ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチン-3-O-α-ラムノシド・p-クマル酸・フロリジン・4-O-β-グルコピラノシル-cis-クマル酸の、チトクロームP450阻害効果

Inhibitory effect of quercetin-3-O-α-rhamnoside, p-coumaric acid, phloridzin and 4-O-β-glucopyranosyl-cis-coumaric acid on rats liver microsomes cytochrome P450 enzyme activities

要旨:
バラ科リンゴ属のミカイドウ(実海棠)より単離した、ケルセチン-3-O-α-ラムノシド・p-クマル酸・フロリジン・4-O-β-グルコピラノシル-cis-クマル酸(クマル酸配糖体)の、ヒト薬物代謝酵素チトクロームP450ファミリーに対する阻害活性を調べた。CYP2E1とCYP2C11には、4種とも阻害活性を示さなかった。CYP3A4には、クマル酸配糖体が中程度(5.56 μM)に阻害し、他3種は弱い活性(10.56~40.29 μM)であった。CYP1A2には、クマル酸が弱い活性(25.20 μM)を示し、クマル酸配糖体は19.91 μMながら不競合阻害であった。