タモキシフェンがHepG2細胞に誘導したアポトーシスに、ナリンゲニンとケルセチンは、相反する保護効果と毒性を発揮する
Naringenin and Quercetin Exert Contradictory Cytoprotective and Cytotoxic Effects on Tamoxifen-Induced Apoptosis in HepG2 Cells
- 出典:
- Nutrients
- 2022
- 14
- 5394
- DOI:
- 10.3390/nu14245394
- 要旨:
- タモキシフェンとフラボノイド(ナリンゲニンもしくはケルセチン)とを、ヒト由来肝癌細胞株HepG2に同時作用させた。高濃度においては、ナリンゲニン・ケルセチンともに、タモキシフェンのHepG2増殖阻害効果を有意に増強した。HepG2の増殖阻害には、遊走と浸潤の抑制・アポトーシスの促進・ミトコンドリア膜電位の低下が伴った。一方、ナリンゲニン・ケルセチンを低濃度で共投与すると、タモキシフェンが有する抗増殖作用・遊走および浸潤の阻害・細胞周期の停止・アポトーシスを抑制した。