ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

腸内細菌叢によるケルセチン配糖体の代謝物は、アセトアルデヒドが誘発した酸化ストレスに対する耐性を協力的に強化する

The microbiota catabolites of quercetin glycosides concertedly enhance the resistance against acetaldehyde-induced oxidative stress

要旨:
ケルセチン配糖体の代謝物である、3,4-ジヒドロキシフェニル酢酸と3-ヒドロキシフェニル酢酸の抗酸化作用を調べた。肝細胞をアセトアルデヒドもしくは過酸化水素で刺激した際の毒性は、両者の組合せで保護された。しかし、それぞれの単独作用時には、保護活性が見られなかった。組合せは細胞内の活性酸素種を顕著に低減したが、単独作用時の低減はわずかであった。組合せはまた、GSH合成を担うグルタミン酸-システイン連結酵素の遺伝子発現も促進した。