ケルセチンを担持したDDAB-mPEG-PCLハイブリッドナノ粒子とsiRNAを担持したナノ粒子との組合せは、結腸腺癌細胞のレゴラフェニブ耐性を逆転する
Combination of Quercetin or/and siRNA-loaded DDAB-mPEG-PCL hybrid nanoparticles reverse resistance to Regorafenib in colon cancer cells
- 出典:
- BMC Complementary Medicine and Therapies
- 2022
- 22
- 340
- DOI:
- 10.1186/s12906-022-03787-8
- 要旨:
- ヒト由来結腸腺癌細胞株LS-180に対するレゴラフェニブのIC50値は8.51±0.29 µMであるが、耐性を獲得すると38.96±1.72 µMに低下した。レゴラフェニブ耐性LS-180におけるα5β1インテグリンのmRNA発現は、通常のLS-180と比べて顕著に高かった。ケルセチンを担持したナノ粒子と、α5β1インテグリンのsiRNAを担持したナノ粒子のそれぞれを調製して、レゴラフェニブ耐性LS-180に作用させたところ、両者とも、対照よりmRNAの発現を低下した。2種類のナノ粒子を組合せると、さらに良好な低減が見られ、耐性克服を示唆した。