ルチンはキサンチンオキシダーゼ(XOD)活性を低下し、活性酸素種の産生とNLRP3インフラマソーム活性化を阻害して、ウズラの痛風を改善する
Rutin ameliorates gout via reducing XOD activity, inhibiting ROS production and NLRP3 inflammasome activation in quail
- 出典:
- Biomedicine & Pharmacotherapy
- 2023
- 158
- 114175
- DOI:
- 10.1016/j.biopha.2022.114175
- 要旨:
- 尿酸酸化酵素を持たないウズラをモデル動物に使用して、高プリン食で内因性の痛風を惹起した。痛風の症状を呈したウズラにて、尿酸代謝の不全・酸化ストレス・NLRP3インフラマソームの活性化を確認した。ルチンの投与は、痛風と炎症を改善し、キサンチンオキシダーゼの活性と尿酸値を低下した。ルチンは活性酸素種の産生を阻害し、酸化ストレスを回復し、NLRP3インフラマソームの活性化を阻害し、抗炎症作用を発揮した。また、ウズラより線維芽細胞様滑膜細胞を採取して、尿酸で刺激した。この際の活性酸素種の産生とNLRP3インフラマソームの活性化も、ルチンが阻害した。