ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

粒子状物質に曝露したヒト気管支上皮細胞のBKチャネルとミトコンドリア機能に対する、ケルセチンの影響

Effect of Quercetin on mitoBKCa Channel and Mitochondrial Function in Human Bronchial Epithelial Cells Exposed to Particulate Matter

要旨:
ミトコンドリア内膜に存在する高コンダクタンスCa調節性Kチャネル(BKチャネル)は、活性酸素種に対する細胞保護に関与している。直径が4 μm未満の粒子状物質(PM)を、ヒト気管支上皮細胞に暴露すると、活性酸素種が上昇し、経上皮電気抵抗が減少して、ミトコンドリアの機能を大幅に低下した。しかし、ケルセチンの投与は、この様な異常を軽減して、気管支上皮細胞の生存率を改善した。ケルセチンはBKチャネルを活性化して、ミトコンドリア電位と呼吸を正常化した。