β-カテニン/B細胞リンパ腫9(BCL9)の蛋白質間相互作用を阻害する、新規ケルセチン誘導体の設計・合成・生物学的評価
Design, synthesis and biological evaluation of quercetin derivatives as novel β-catenin/B-cell lymphoma 9 protein−protein interaction inhibitors
- 出典:
- European Journal of Medicinal Chemistry
- 2023
- 247
- 115075
- DOI:
- 10.1016/j.ejmech.2022.115075
- 要旨:
- ケルセチンの3'位を修飾して、quercetin-3′-O-(4-methylpiperazine-1-yl) propylを合成した。この誘導体はβ-カテニンと結合して、β-カテニンとBCL9との蛋白質間相互作用を、蛋白質と細胞の両方のレベルで阻害した。その結果、結腸直腸癌細胞株CT26およびHCT116において、新規誘導体はWnt/β-カテニンシグナル伝達を阻害した。新規誘導体はまた、CT26を移植したマウスモデルの腫瘍組織の成長を抑制し、ケルセチンより優れた効果を示した。