ケルセチンはROS/iNOS/NF-κB経路の阻害を介して、カドミウムが誘発するニワトリ脳のネクロトーシスを緩和する
The Alleviative Effects of Quercetin on Cadmium-Induced Necroptosis via Inhibition ROS/iNOS/NF-κB Pathway in the Chicken Brain
- 出典:
- Biological Trace Element Research
- 2021
- 199
- 1584–1594
- DOI:
- 10.1007/s12011-020-02563-4
- 要旨:
- カドミウムで惹起したニワトリの脳神経のネクロトーシスを、ケルセチンが阻止した。カドミウムは、RIPK1・RIPK3・MLKLの発現を上昇させ、カスパーゼ8を減少させ、脳神経のネクロトーシスを引起した。カドミウムへの暴露は、活性酸素が発生し、マロンジアルデヒドが増大し、抗酸化物質(SOD・GPx・カタラーゼ)の働きが弱まり、iNOS活性とNO発生を促進し、炎症因子(NF-κB・TNFα・COX-2・IL-1β)の発現が活性化した。しかし、ケルセチンの共投与は、この異常を緩和した。