ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

T47D癌幹細胞における、細胞周期の停止・アポトーシス・ドキソルビシン活性に対するケルセチンの影響

Quercetin Effects on Cell Cycle Arrest and Apoptosis and Doxorubicin Activity in T47D Cancer Stem Cells

要旨:
ヒト由来乳癌細胞株T47D集団の約1%が、CD44+/CD24-表現型を持ち、癌幹細胞と見なした。ケルセチンまたはドキソルビシンの単独作用は、T47Dの増殖を阻害し、細胞周期のG2/Mを停止し、アポトーシスを誘導したが、CD44+/CD24-細胞には効果が弱かった。しかし、両者の組合せはCD44+/CD24-細胞に対しても、細胞毒性とアポトーシス誘導を維持した。