ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

胆汁鬱滞におけるシルデナフィルとペントキシフィリンの肝保護効果は、ケルセチンが増強する: Nrf2/ARE・TLR4/NF-κB・NLRP3/IL-1βシグナル伝達経路の役割

Quercetin potentiates the hepatoprotective effect of sildenafil and/or pentoxifylline against intrahepatic cholestasis: Role of Nrf2/ARE, TLR4/NF-κB, and NLRP3/IL-1β signaling pathways

要旨:
α-ナフチルイソチオシアナートで惹起した胆汁鬱滞のモデルラットに、ケルセチン・シルデナフィル・ペントキシフィリンの単独あるいは組合せを投与した。単独投与は3種とも、NF-κB・TLR4・NLRP3・カスパーゼ・IKK-β・IL-1βを減少し、Nrf-2・HO-1・PPARγは増大して、胆汁鬱滞と肝組織の病変を改善した。ケルセチン/シルデナフィルの組合せとケルセチン/ペントキシフィリンの組合せは、単独投与時の肝保護作用を相乗的に増強した。組合せの特徴として、Nrf2/ARE・TLR4/NF-κB・NLRP3/IL-1βシグナル伝達経路の調節が挙げられる。