ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

大腸菌O157:H7およびリステリア・モノサイトゲネスに対する、青色光を用いるケルセチンの光線力学的療法

Quercetin mediated antimicrobial photodynamic treatment using blue light on Escherichia coli O157:H7 and Listeria monocytogenes

著作名:
In-Hwan Lee
Soo-Hwan Kim
Dong-Hyun Kang
出典:
Current Research in Food Science
2023
6
100428
DOI:
10.1016/j.crfs.2022.100428
キーワード:
ケルセチン
光線力学的療法
光増感剤
青色光
大腸菌O157:H7
リステリア・モノサイトゲネス
活性酸素種
要旨:
ケルセチンは、光線力学的療法における光増感剤として機能した。75 μMのケルセチンの存在下で、 80 J/cm2の強度で青色光を照射した。その結果、大腸菌O157:H7を6.2 CFU/mL減少し、リステリア・モノサイトゲネスは7.7 CFU/mL減少した。EDTAの追加は、大腸菌O157:H7の光線力学的療法を強化したが、リステリア・モノサイトゲネスには増強を認めなかった。メカニズムとして、光線力学的療法にて発生した活性酸素種が、細菌の細胞膜を損傷した。