ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

高脂肪食およびストレプトゾトシンで誘発した糖尿病マウスモデルにて、イソラムネチンは血糖値・炎症・酸化ストレスを軽減する

Isorhamnetin Reduces Glucose Level, Inflammation, and Oxidative Stress in High-Fat Diet/Streptozotocin Diabetic Mice Model

要旨:
高脂肪食およびストレプトゾトシンで惹起した糖尿病マウスモデルに、イソラムネチン(10 mg/kg)もしくはメトホルミン(200 mg/kg)をそれぞれ投与した。10日後、対照と比べて血糖値が顕著に低減し(P<0.001)、血中インスリン値は上昇し(P<0.001)、経口グルコース負荷試験とインスリン抵抗性の指標HOMA-IR値を改善した(P<0.001)。薬物投与はまた、血中の中性脂肪・総コレステロール・LDLを低下して脂質代謝を改善し、GSHを増大し、GSSG・マロンジアルデヒド・IL-6は低減して抗酸化作用と抗炎症作用を発揮した。なお、イソラムネチンの用量10 mg/kgと、メトホルミンの用量200 mg/kgが、同等の効果を与えた。