ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

脂質異常症に対するポリアミン・ルチン・シンバスタチンの同時投与の効果

Influence of anti-hyperlipidemic activity by co-administration of polyamines and rutin with simvastatin

要旨:
高脂肪食で惹起した脂質異常症のモデルラットに、以下5通りの処置をした。1) 薬物投与なし、2) ポリアミン(250 μg/kg)の単独投与、3) ポリアミン(250 μg/kg)+ルチン(100 mg/kg)の投与、4) ポリアミン(250 μg/kg)+ルチン(100 mg/kg)+シンバスタチン(5 mg/kg)の投与、5) シンバスタチン(10 mg/kg)の単独投与。2)~5)は1)と比べて顕著に、体重を減少し、脂質代謝(総コレステロール・中性脂肪・LDL・動脈硬化指数の低減、HDLの増加)と酸化ストレス(マロンジアルデヒド・一酸化窒素の低減、SOD・カタラーゼ・GSHの増加)を改善した。2)~5)の中で、全ての評価項目において4)が最も良好な結果となり、組合せの有用性を実証した。