ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

インドメタシンが誘発した消化管潰瘍に対する、クロロゲン酸とケルセチンの異った保護作用

Different protective capability of chlorogenic acid and quercetin against indomethacin-induced gastrointestinal ulceration

要旨:
予めケルセチンもしくはクロロゲン酸をラットに投与し、その後インドメタシンで消化管潰瘍を惹起した際の保護効果を検証した。両者とも、小胞体ストレスが媒介するアポトーシスを抑制して、腸潰瘍に対しては同等の保護効果を示した。しかし、胃潰瘍に関しては、ケルセチンは保護効果を発揮したが、クロロゲン酸には効果がなかった。クロロゲン酸は、ケルセチンとは異なりプロスタグランジンE2の産出を増加する働きがないためと考えられる。