ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンは酸化ストレス・オートファジー・アポトーシスを標的として、シスプラチンがラットに誘発した末梢神経障害を改善する

Targeting oxidative stress, autophagy, and apoptosis by quercetin to ameliorate cisplatin-induced peripheral neuropathy in rats

要旨:
抗癌剤シスプラチンで惹起した末梢神経障害のモデルラットに、ケルセチンを投与した。その結果、47℃の温水に尾を浸す試験にて耐久時間が著しく伸びて、侵害受容性疼痛の改善を示した。ケルセチンは血中のマロンジアルデヒドを低減し、GSHは増大して、酸化ストレスを軽減した。ケルセチンはまた、坐骨神経のカスパーゼ-3とmTORを低減し、アポトーシスを阻害した。シスプラチンがもたらした坐骨神経のLC-IIは、ケルセチンが消失して、オートファジー障害の改善を示唆した。