ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

タマネギ乾燥粉末とケルセチンが、肝および網膜組織に及ぼす肥満と関連する影響

Effects of Dried Onion Powder and Quercetin on Obesity-Associated Hepatic Menifestation and Retinopathy

著作名:
Wen-Lung Chang
Pei-Yi Liu
Shu-Lan Yeh
Huei-Jane Lee
出典:
International Journal of Molecular Sciences
2022
23
11091
DOI:
10.3390/ijms231911091
キーワード:
ラット
タマネギ乾燥粉末
ケルセチン
肥満
肝保護
網膜保護
吸収性
動物実験
要旨:
ラットを4群に分け、以下の餌で飼育した。1) 脂肪分47%の高脂肪食、2) 1%のタマネギ乾燥粉末を含む高脂肪食、3) 5%のタマネギ乾燥粉末を含む高脂肪食、4) ケルセチン(180 mg/kg、ケルセチン相当量が3)と同等)を含む高脂肪食。1)と比較すると、2)~4)は体重・内臓脂肪・皮下脂肪を減少し、血中のALT・AST・中性脂肪・総コレステロール・LDL・IL-6・TNF-α・チオバルビツール酸反応性物質を低減した。さらに、眼の過酸化脂質・脂肪に蓄積・血管新生も減少して、網膜保護作用も示した。一般的に、2) vs. 3)には用量依存性が見られた。4)のケルセチン投与量は3)と同等あるにもかかわらず、効果は2)とほぼ同等であり、ケルセチンの吸収性の違いを示唆した。