ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはNrf2/HO-1経路を活性化して、鉄過剰による骨粗鬆症を緩和する

Quercetin protects against iron overload-induced osteoporosis through activating the Nrf2/HO-1 pathway

要旨:
Vitro: 骨芽細胞MC3T3-E1に200 μMのクエン酸鉄アンモニウム(FAC)を作用して、鉄過剰の状態にした。FACは活性酸素種を上昇してアポトーシスを誘導したが、ケルセチンの投与が抑制した。ケルセチンはカスパーゼ-3とBaxの発現を下方調節し、Bcl-2の発現は上方調節した。ケルセチンはまた、MC3T3-E1の骨細胞への分化に必須の転写因子Runx2とオステリックスの発現も上方調節した。さらにケルセチンはNrf2/HO-1経路を活性化して、FACによる酸化的損傷を軽減した。Vivo: グルコース鉄錯体を注射して鉄過剰にしたマウスにケルセチンを投与すると、鉄沈着が減少し、骨減少を軽減した。