イマチニブとケルセチンと組合せの含むキトサンナノカプセルの、BCR-ABLが陽性のK562細胞に対する相乗的な細胞毒性
Synergistic cytotoxicity effect of the combination of chitosan nanoencapsulated imatinib mesylate and quercetin in BCR-ABL positive K562 cells
- 出典:
- Iranian Journal of Basic Medical Sciences
- 2023
- 26
- 359-366
- DOI:
- 10.22038/IJBMS.2023.68472.14934
- 要旨:
- ケルセチン、イマチニブ、両者の組合せをそれぞれ、キトサンに封じ込めてナノ粒子を得た。BCR-ABLが陽性のヒト由来慢性骨髄性白血病細胞株K562に対するIC50値は、ケルセチン単独のナノ粒子が10.36 μg/mL、イマチニブ単独が10.86 μg/mL、組合せが6.68 μg/mLであった。アポトーシス遺伝子(カスパーゼ-3・カスパーゼ-8・TP53)の発現上昇にも、それそれの単独担持ナノ粒子よりも組合せが有意であり、相乗効果を認めた。