ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

オクラトキシンAが誘発した潰瘍性大腸炎に対するケルセチンとリコペンの相乗効果

Synergistic Protective Effect of Interactions of Quercetin with Lycopene Against Ochratoxin A-Induced Ulcerative Colitis

著作名:
Zhao Yin
Qian Wang
Hui Cheng
出典:
Applied Biochemistry and Biotechnology
2023
195
5253–5266
DOI:
10.1007/s12010-022-04287-8
キーワード:
オクラトキシンA
潰瘍性大腸炎
ラット
ケルセチン
リコペン
相乗効果
抗酸化作用
抗炎症作用
動物実験
要旨:
オクラトキシンAで惹起した潰瘍性大腸炎のモデルラットに、ケルセチン・リコペン・両者の組合せをそれぞれ投与した。組合せは単独投与と比べて顕著に、体重減少を抑制し、症状スコアを改善した。組合せは抗酸化作用を発揮して、大腸組織のマロンジアルデヒド・一酸化窒素・ミエロペルオキシダーゼを低減し、SODとGSHは増大したが、これらのマーカーはほぼ正常レベルに近づいた。組合せはまた、オクラトキシンAがもたらしたオステオポンチン・Runx2・MMP-7・IL-6の上昇を、相乗的に低減した。