ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

母子隔離モデルにおける、ケルセチンと担持したナノフィトソームの自閉症様損傷の予防効果: カスパーゼ-3・Bax/Bcl-2・Nrf2の役割

Preventive effect of quercetin-Loaded nanophytosome against autistic-like damage in maternal separation model: The possible role of Caspase-3, Bax/Bcl-2 and Nrf2

要旨:
生後1~9日目に1日3時間ずつ母子隔離を行い、子ラットに自閉症を惹起した。授乳期間の終了後に、ケルセチン(40 mg/kg)を3週間投与した子ラットは、自閉症の行動(毛繕いの繰り返し、未知のラットとの接触を避ける)が減少した。フリーのケルセチンの代わりにケルセチンを担持したナノフィトソームを投与すると、更に優れた効果を認めた。ナノフィトソームは、小脳中の過酸化脂質を減少し、カタラーゼ・SOD・GPx・GSHは減少して、抗酸化作用を発揮した。ナノフィトソームはまた、カスパーゼ-3とBaxの発現を低減し、Bcl-2とNrf2の発現は活性化して、小脳組織のアポトーシスを抑制した。