ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ダサチニブとケルセチンの組合せは老化細胞除去剤として脂肪組織の炎症を軽減し、老年期の代謝機能を改善する

Senolytic drugs, dasatinib and quercetin, attenuate adipose tissue inflammation, and ameliorate metabolic function in old age

要旨:
21月齢の老齢マウスに、老化細胞除去剤であるダサチニブとケルセチンの組合せを投与した。性腺周囲白色脂肪組織中には、老化関連β-ガラクトシダーゼ・p16およびp21遺伝子・P16蛋白質が加齢に伴って増大するが、老化細胞除去剤は大幅に低減した。老化細胞除去剤はまた、炎症性サイトカイン(MCP-1・TNF-α・IL-1α・IL-1β・IL-6・IL-8・CXCL8・CXCL10)の発現をmRNAレベルで抑制し、T細胞とマクロファージの数も低減した。なお、肝組織と骨格筋には、老化細胞除去剤の老化細胞除去剤の効果は発見されなかった。