ケルセチン・ペオニフロリンとの共投与における、クルクミンとテトラヒドロクルクミンの肝臓と小腸での局所分布
Regional distributions of curcumin and tetrahydrocurcumin in the liver and small intestine of rats when orally co-administered with quercetin and paeoniflorin
- 出典:
- Biopharmaceutics & Drug Disposition
- 2023
- 44
- 183-191
- DOI:
- 10.1002/bdd.2346
- 要旨:
- クルクミンの体内動態に与えるケルセチンおよびペオニフロリンの影響を、ラットを用いて検証した。単独投与では、クルクミンは小腸に多く分布し、還元代謝物のテトラヒドロクルクミンは回腸に多かった。ケルセチンおよびペオニフロリンと共投与すると、十二指腸・空腸・回腸におけるクルクミン(テトラヒドロクルクミン)の組織/血漿濃度比が上がり、ケルセチンとペオニフロリンの影響が明らかになった。共投与の影響として、肝臓におけるクルクミン(テトラヒドロクルクミン)の半減期を有意に延長した。