ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

コバルトフェライト-グラフェン酸化物を用いる温熱療法とケルセチン投与との組合せは相乗的に、乳癌細胞の熱ショック蛋白質の発現を阻害し、アポトーシスを誘導する

Synergistic Effect of Quercetin and Cobalt Ferrite-Graphene Oxide-Based Hyperthermia to Inhibit Expression of Heat Shock Proteins and Induce Apoptosis in Breast Cancer Cells

要旨:
ヒト由来乳癌細胞株MCF-7に対するIC50値は、ケルセチンが0.02 mg/mL、コバルトフェライト(CoFe2O4)ーグラフェン酸化物が1.0 mg/mLであった。両者を同時に作用し、かつ温熱条件下に置くと、熱ショック蛋白質70(HSP70)の発現を低減して、MCF-7の生存率を大幅に低下した。また、Baxの発現増加とBcl-2の減少も同時に認め、アポトーシス誘導を促進した。