ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ストレプトゾトシンが誘発した糖尿病ラットモデルにて、ケルセチンは合併症としての腎組織の損傷・酸化ストレス・炎症を軽減する

Quercetin, a Plant Flavonol Attenuates Diabetic Complications, Renal Tissue Damage, Renal Oxidative Stress and Inflammation in Streptozotocin-Induced Diabetic Rats

要旨:
ストレプトゾトシンで惹起した糖尿病モデルラットは、体重と血中インスリンが顕著に低下し、空腹時血糖値・中性脂肪・総コレステロールは上昇した。血中の尿素とクレアチニンも上昇し、糖尿病性腎症も発症した。ケルセチン(50 mg/kg)の投与を8週間継続すると、このような異常を大幅に改善した。ケルセチンは、腎組織のTNF-α・IL-6・IL-1βを軽減して抗炎症作用を示し、SOD・カタラーゼ・GSHは上昇して抗酸化作用を発揮した。