ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

不安治療の新しいプラットフォームとしての、ケルセチンを含むポリマーナノカプセルの鼻腔内投与

Exploring the potential of intranasally administered naturally occurring quercetin loaded into polymeric nanocapsules as a novel platform for the treatment of anxiety

要旨:
ケルセチンを効率良く脳に送達すべく、高分子ナノカプセルの鼻腔内投与を想定した。ナノ沈殿法にて粒径が227.8±11.9 nm、ゼータ電位が−17.5±0.01 mV、封入効率が92.5±1.9%のケルセチンを含むナノ粒子を得た。ラットを4群に分け、1) 生理食塩水の鼻腔内投与、2) フリーのケルセチンの経口投与、3) フリーのケルセチンの鼻腔内投与、4) ケルセチン含むナノ粒子の鼻腔内投与、のそれぞれを行った。オープンフィールド試験および高架式十字迷路試験において、4)は1)~3)に比べて有意なスコアを示し、抗不安効果を実証した。