ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

二酸化チタンナノ粒子に起因するミトコンドリア機能不全に対するメラトニンとケルセチンの役割

Role of melatonin and quercetin as countermeasures to the mitochondrial dysfunction induced by titanium dioxide nanoparticles

要旨:
Vitro: 脳由来のミトコンドリアを二酸化チタンナノ粒子で刺激すると、酸化ストレスにより機能不全を誘発した。しかし、予めケルセチン(30 μM)もしくはメラトニン(100 μM)を添加したミトコンドリアには、抗酸化作用により機能不全を回避した。Vivo: 予めケルセチン(5 mg/kg)もしくはメラトニン(5 mg/kg)を投与したラットは、その後の二酸化チタンナノ粒子の投与による行動の異常と神経構造の病変を軽減した。