ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ストレプトゾトシンが誘発した糖尿病モデルラットの肺機能障害には、ケルセチンがNLRP3シグナル伝達経路を阻害して保護する

Protective effect of quercetin on pulmonary dysfunction in streptozotocin-induced diabetic rats via inhibition of NLRP3 signaling pathway

著作名:
Noha Osama El-Shaer
Ahmed Medhat Hegazy
Marwa H. Muhammad
出典:
Environmental Science and Pollution Research
2023
30
42390–42398
DOI:
10.1007/s11356-023-25254-8
キーワード:
糖尿病
ラット
ケルセチン
肺保護
抗酸化作用
抗炎症作用
NLRP3
動物実験
要旨:
ストレプトゾトシンで惹起した糖尿病モデルラットに、ケルセチンを投与した。ケルセチンは、上昇した血糖値と低下したインスリン値を回復し、動脈血の改善(酸素濃度の上昇・二酸化炭素濃度の低減・炭酸イオン濃度の上昇)により、肺機能障害の改善を示した。ケルセチンは、肺組織のマロンジアルデヒドを減少しSODとGSHは増大して、酸化ストレスを軽減した。ケルセチンはまた、肺組織のNLRP3・カスパーゼ-1・GSDMD・IL-1βを減少しサーファクタント蛋白質は増大して、炎症と病変を軽減した。