ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

Gardenia thunbergia葉の成分の解明: メタノール抽出物とルチンの非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)に対する効果

Elucidation of Natural Components of Gardenia thunbergia Thunb. Leaves: Effect of Methanol Extract and Rutin on Non-Alcoholic Fatty Liver Disease

要旨:
アカネ科の常緑性低木Gardenia thunbergia葉のメタノール抽出物(GTE)は、主成分がスチグマステロール・フコステロール・ウルソール酸・ルチンであった。高脂肪食と高フルクトース食で惹起した非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)のモデルマウスに、GTEもしくはルチンをそれぞれ投与した。両者とも、体重を減少し、顕著な肝保護効果(ASTおよびALTの低下・肝脂肪の減少・肝肥大の抑制)を示した。さらに、血中の総コレステロール・LDL・中性脂肪が低下し、CYP2E1・JNK1・iNOSの発現が低下した。