ケルセチンはCaMKKβ/AMPK/mTORシグナル経路を介して、HL-60細胞にオートファジー関連死を誘導する
Quercetin induces autophagy-associated death in HL-60 cells through CaMKKβ/AMPK/mTOR signal pathway
- 著作名:
- Jie Xiao
- Ben Zhang
- Songmei Yin
- Shuangfeng Xie
- Kezhi Huang
- Jieyu Wang
- Wenjuan Yang
- Hongyun Liu
- Guoyang Zhang
- Xiaoyan Liu
- Yiqing Li
- Danian Nie
- 出典:
- Acta Biochimica et Biophysica Sinica
- 2022
- 54
- 1244 - 1256
- DOI:
- 10.3724/abbs.2022117
- 要旨:
- ヒト由来急性骨髄性白血病細胞株HL-60にケルセチンを作用すると濃度依存的に、リン酸化されたAMPKが増大し、リン酸化されたmTORは減少した。AMPKリン酸化阻害剤を作用するとp-mTORが上昇して、ケルセチンによるHL-60のアポトーシスとオートファジーの誘導を阻害した。一方、CaMKKβのサイレンシングは、ケルセチンによるAMPKのリン酸化を阻害して、HL-60のオートファジーを阻害した。よって、ケルセチンのHL-60に対する効果は、CaMKKβ/AMPK/mTORシグナル経路に基づいている。