ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはCaMKKβ/AMPK/mTORシグナル経路を介して、HL-60細胞にオートファジー関連死を誘導する

Quercetin induces autophagy-associated death in HL-60 cells through CaMKKβ/AMPK/mTOR signal pathway

要旨:
ヒト由来急性骨髄性白血病細胞株HL-60にケルセチンを作用すると濃度依存的に、リン酸化されたAMPKが増大し、リン酸化されたmTORは減少した。AMPKリン酸化阻害剤を作用するとp-mTORが上昇して、ケルセチンによるHL-60のアポトーシスとオートファジーの誘導を阻害した。一方、CaMKKβのサイレンシングは、ケルセチンによるAMPKのリン酸化を阻害して、HL-60のオートファジーを阻害した。よって、ケルセチンのHL-60に対する効果は、CaMKKβ/AMPK/mTORシグナル経路に基づいている。