寄生虫による皮膚リーシュマニア症における、ケルセチンの抗リーシュマニア活性・免疫調節作用・抗酸化作用
Anti-leishmanial, immunomodulatory and anti-oxidative activity of quercetin against cutaneous leishmaniasis caused by Leishmania major
- 出典:
- Asian Pacific Journal of Tropical Biomedicine
- 2023
- 13
- 26-34
- DOI:
- 10.4103/2221-1691.367689
- 要旨:
- 2種類のリーシュマニア原虫に対するケルセチンのEC50値は、0.27および0.85 μMであった。リーシュマニア原虫Leishmania majorをマウスの尾に感染させ、皮膚リーシュマニア症を惹起した。ケルセチンの投与は、炎症細胞の減少・線維芽細胞の増加・コラーゲン沈着の増加を認め、創傷治癒を促進した。ケルセチンはまた、患部のSOD活性を高め、マロンジアルデヒド・IL-6・TNF-αを減少して、抗酸化作用および抗炎症作用を発揮した。