ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

イソケルシトリンはスタフィロコアグラーゼを標的として、黄色ブドウ球菌が誘発した肺炎からマウスを保護する

Targeting staphylocoagulase with isoquercitrin protects mice from Staphylococcus aureus–induced pneumonia

要旨:
スタフィロコアグラーゼは、黄色ブドウ球菌の毒性因子として、フィブリノーゲンをフィブリン(繊維状の蛋白質)に変換して血液凝固を促進する。分子ドッキングの結果、イソケルシトリンは、スタフィロコアグラーゼのアスパラギン酸181およびチロシン188と相互作用して、フィブリノーゲンの結合を阻害することを示唆した。黄色ブドウ球菌に感染したマウスにイソケルシトリンを投与すると、肺組織の炎症を大幅に軽減して、生存率を延長した。