ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

煙吸入による急性肺損傷を予防するケルセチン-β-シクロデキストリン包接複合体の吸入剤を、超臨界貧溶媒プロセスで調製する

Preparation of inhalable quercetin-β-cyclodextrin inclusion complexes using the supercritical antisolvent process for the prevention of smoke inhalation-induced acute lung injury

要旨:
超臨界貧溶媒法にて、ケルセチン-β-シクロデキストリン包接複合体を調製した。ケルセチンの担持率は19.81%であり、12時間の放出率は71.76%であった。煙吸入で惹起した急性肺損傷のモデルマウスに包接複合体を吸入すると、肺組織のTNF-αとIL-1βを正常と同等にまで低減し、アポトーシスを抑制した。包接複合体の肺保護効果は、効率良くケルセチンが肺に送達されたことを示唆した。