ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはPPARを介して、高脂肪食が誘発した肥満マウスの肝脂肪の蓄積を改善する

Quercetin ameliorates hepatic fat accumulation in high-fat diet-induced obese mice via PPARs

要旨:
Vivo: 高脂肪食で惹起した肥満マウスににケルセチンを投与した。その結果、血中のTNF-αとIL-6が大幅に低下して、高脂肪食に起因する脂肪肝を改善した。Vitro: HepG2細胞をオレイン酸とパルミチン酸で刺激して、脂肪肝の細胞モデルとした。ケルセチンの投与は脂質凝集を減少し、PCK1を低下して、糖新生の阻害を示唆した。分子ドッキングの結果、ケルセチンはPPARαとPPARγの両方に結合でき、かつ、PPARアゴニストとして知られるインデグリタザルより高い親和性を示した。