ケルセチンは放射線による腸損傷を軽減し、Nrf2経路を介した抗酸化作用にて腸の再生を促進する
Quercetin Mitigates Radiation-Induced Intestinal Injury and Promotes Intestinal Regeneration via Nrf2-Mediated Antioxidant Pathway
- 著作名:
- Xiangzhan Zhu
- Ya Li
- Lingling Yue
- Xinkui Zhou
- Jianhui Li
- Yaodong Zhang
- Zhidan Yu
- Yuchun Liu
- Ying Xu
- Ling Wu
- Bianhong Zhang
- Minglei Yang
- 出典:
- Radiation Research
- 2023
- 199
- 252–262
- DOI:
- 10.16667/RADE-22-00090.1
- 要旨:
- 予めケルセチンを投与したマウスに、10 Gyの放射線を腹部に照射した。ケルセチンは、放射線によるDNA損傷を減少し、腸上皮細胞のアポトーシスを軽減し、マウスの生存率を延長した。ケルセチンはまた、腸幹細胞の増殖を改善し、照射後の腸上皮の修復を促進した。ケルセチンは、腸上皮細胞におけるNrf2シグナル伝達を調節して、放射線による活性酸素種の生成を抑制した。Nrf2阻害剤の存在下ではケルセチンの作用が打消され、ケルセチンのNrf2シグナル伝達への関与を明らかにした。