ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはミエロペルオキシダーゼとNADPHオキシダーゼを阻害して、アテローム性動脈硬化症のマウスの血管内皮機能不全を軽減する

Quercetin Attenuates Vascular Endothelial Dysfunction in Atherosclerotic Mice by Inhibiting Myeloperoxidase and NADPH Oxidase Function

要旨:
アポリポ蛋白質E(APOE)が欠損したアテローム性動脈硬化症のモデルマウスには、ミエロペルオキシダーゼ(MPO)が過剰発現して、酸化ストレスを促進する。ケルセチンの投与は、MPOの発現とともに活性も低減した。ケルセチンはまた、p47phoxの発現とNADPHオキシダーゼの活性も低下して、血管内皮機能不全を改善した。別途実施したヒト内皮細胞を用いるvitro実験では、ケルセチンがNADPHオキシダーゼに由来する活性酸素種の発生を有意に阻害した。