ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチン-3-O-ルチノシド(ルチン)は、マウスの全身放射線照射に伴うアポトーシスを調節して胃腸障害を予防する

Quercetin 3-O rutinoside prevents gastrointestinal injury through regulation of apoptosis in 7.5 Gy total body irradiated mice

著作名:
Ajaswrata Dutta
Akshu Dahiya
出典:
Phytomedicine
2023
112
154692
DOI:
10.1016/j.phymed.2023.154692
キーワード:
ルチン
マウス
放射線
生存率
腸保護
ミトコンドリア
陰窩細胞
アポトーシス
動物実験
要旨:
予めルチンを投与したマウスは、その後に7.5 Gyの放射線を照射した際の生存率が有意に向上した。すなわち、ルチン非投与群の生存率は66.6%であったが、ルチン群は100%となった。ルチンは放射線によるミトコンドリアの膜電位の低下を防ぎ、ATPレベルを維持し、アポトーシス経路を調節した。ルチンはまた、腸における陰窩細胞の増殖を促進して、放射線による絨毛と陰窩の損傷を最小限に抑えた。